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読書 メグ・ジェイ著「人生は20代で決まる」レビュー 人生の重要な出来事の8割は35歳までに起こります

皆さん、こんにちは!。

20代も残りわずかとなった私。

ふと訪れた書店の新書コーナーにて気になるタイトルの本を見つけたので購入してしまいました。人生は20代で決まる!?

今回の記事はアメリカ人のメグ・ジェイ著「人生は20代で決まる」という本のレビューをしていきたいと思います。

私がこの本で知ったこと

・20代の行動でその後の人生の方向がほぼ決まる。

・仲良くなりたい人へのアプローチの仕方。

・結婚や出産についての現実。

こんな人に読んで欲しい

・人生は30代からと思っている人。

・恋愛や結婚に悩んでいる人。

・将来や今の仕事について悩んでいる人。

作者について

この本の著者、メグ・ジェイさんはアメリカの臨床心理学者です。

メグ・ジェイさんは大学等で仕事として、20代の多くの若者の心理カウンセリングをしてきました。

大学卒業後、新卒で4年間アウトワード・バウンド協会という非営利冒険教育機関に物資の配送やインストラクターの仕事をしていたこともある経歴の持ち主です。

彼女はこうした彼女のこれまでの経験を通して20代の若者に対して啓発を行っています。

なぜ20代は重要なの?

メグ・ジェイさんは本書で20代の10年間の重要性について語っています。

自分なりになぜ20代が重要なのか読み取りました。

人生で重要な出来事の80%は35歳までに起こる

ボストン大学とミシガン大学は人生の一生を対象とした発達心理学に関する研究調査をしています。

著名人や成功者が書いた自伝を調査したところ、「一生を語るうえで欠かせない重要な経験」や、「人生に強い影響をあたえた環境と出会い」は20代に集中して起こっていたことがわかったそうです。

30代になるとそうした人生の重要な出来事が起こるペースが落ちてしまうのだそうです。

20代で経験した出来事や出会いがその後の自分の人生をほぼ決めてしまう。

衝撃の事実ですが、現実はそうなのだということです。

妊娠や出産にはタイムリミットがある

女性の社会進出が進んで晩婚化が進んでいる現代社会。

20代はまだまだ結婚を現実に考えられない人がたくさんいる時代かもしれません。

アメリカのある研究では20代に人生の優先事項を訪ねると52%が良い親になること、結婚の成功が30%と答え大多数の人が幸せな家庭を築くことを望んでいることが分かったそうです。

しかし、妊娠や出産には生物学的タイムリミットがあります

女性は20代後半に妊娠能力のピークを迎え徐々に生殖能力が減少していきます。

男性も老いた精子が自閉症、統合失調症、知能の低下などの神経認知の問題を引き起こすリスクを高めることがわかってきているそうです。

悲しいかな。人は身体的に衰えていくという現実には逆らえません。

子供を持ち幸せな家庭を築きたいのなら20代のうちに結婚につながる準備や行動をしておかなくてはなりません。

 

では、20代のうちに具体的にどう行動していけば良い人生を歩むことができるのか。

メグ・ジェイさんは本書でそのヒントを教えてくれています。

アイデンティティ・キャピタルを築く

アイデンティティ・キャピタル=個人的資産(時間をかけて身につけた、自分の価値を高める経験やスキルのこと。履歴書に乗せられる経歴、問題の処理能力、外見、印象など。)

アイデンティティ・キャピタルを築くとは「自分の価値を高めるようなことをすること」とメグ・ジェイさんは語っています。

理想の人生に近づくためにそのための自己投資をしなさいとのことです。

理想の人生が見つかってない人はまずはそれを見つける行動を起こさなければなりませんね。

仕事選びを決めかねている人は様々な職種をアルバイトでもいいから経験してみるとか。

理想の人生が見つかったらその実現に向けて、アイデンティティ・キャピタルを築く努力をしましょう。先送りせずに20代のうちに!

「ゆるいつながり」を大切にする

メグ・ジェイさんは人々が普段から仲良く遊んでいる友人たちのことを「都会派仲間」と呼んでいます。

基本的に人間は自分の価値観や思考と似た人たちとつるむ傾向があります。

「都会派仲間」とばかりと付き合うことは考えや行動を制限してしまう危険性があります。

進歩をもたらし、劇的に人生を改善してくれるのは年に数回や過去に一度会ったことのある普段の生活では頻繁に会うことのない「ゆるいつながり」をもった人たちなのだそうです。

ボストン近郊で転職した人たちを調査した結果、仕事探しを助けてくれたのは4分の3以上が「たまにしか」あるいは「めったに」会わない人物のつてによってもたらされていたのだそうです。

これはつまり、20代のうちにできるだけ多くの人に出会いつながり(人脈)をつくれということですね。

では、ゆるいつながりの人にアプローチするにはどうすればよいのか。

アメリカ合衆国建国の父一人として称えたる政治家のベンジャミン・フランクリンはもしだれかを味方につけたいなら自分から近づくべきだと考え近づきたい人に何かを頼むということを実行していたそうです。

近づきたい人の関心事を調べあげ、私もそのことについて関心があるので教えてくださいといった調子で。

人は自分の関心があることについて聞かれたらもちろん嬉しいですし、他人に親切にすると「ヘルパーズ・ハイ」という幸福感が得られるそうです。

フランクリンさんはこれを上手に利用していたのですね。

メグ・ジェイさんも同様に実践しているようです。私も実践してみよう!

自分と類似性のある結婚相手を探す

冒頭で妊娠や出産には生物学的タイムリミットがあると紹介しました。

リミットを考えると30代の前半には結婚をしておかなければ、子供を持つという選択が難しくなるわけです。

とはいえ、結婚する相手を間違えたら幸せにはなりませんよね。

メグ・ジェイさんは互いに類似性をもったパートナーが良いと論じています。

2人が似ていれば似ているほど相手をより理解し共感ができるから。

類似性といっても、年齢や教育、人種、魅力よりも一番大事なのが「パーソナリティ」であるそうです。

「パーソナリティ」は世の中で相対的に見たときに自分がどういう人間なのかを表すもので、ビッグファイブ(特性五因子論)という人々の社会の関わり方を開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向5つの因子に分けたモデルで示すことができるそうです。

ビッグファイブのどの位置にいるかは遺伝的に50%ほど決定されてしまうもので、パーソナリティは時がたってもあまり変わることがないものであるそうです。

パートナーとして相性がいいのはパーソナリティが類似していることです。

相手のパーソナリティを理解して、受け入れることができれば多少自分と異なっていても上手くはやっていけそうです。

こういったことを意識して(メグ・ジェイさんの意見がすべてではないと思いますが)、この先長い間共同生活していく結婚相手を探していきましょう。

感想

私は冒頭で申したとおり20代も残りわずかのアラサーです。

人生の重要な出来事の80%は35歳までに起こるという事実は衝撃でした。

20代は残りわずかの私ですが、少なくとも35歳までにはその後の人生が後悔のない生活が送れるように今できることを精一杯やらなきゃいけないと思うばかりです。

当ブログの作成を通してもですが、社会に通用するようなアイデンティティ・キャピタルを形成できるように自己投資を惜しまない考えです。

正直、今やっていることが私の将来の人生における理想の獲得や人生の成功につながるのか不安な気持ちがありますが残りの20代ライフ多くの経験をしていきたい次第です。

最後になりますが、この本の進行は著者であるメグ・ジェイさんが20代の多数のクライアントにカウンセリングをした実体験をのせる形で展開していきます。

人生や仕事の悩みなどこの本にでてくる20代のクライアントたちの気持ちは同じく20代である私に通ずるものが多く、同じ悩みを持っているんだなと共感できる部分がたくさんありました

当ブログで紹介しきれなかった部分については是非、お手元にとって読んでみて下さい。

本のリンクを貼っておきます。

最後まで御覧いただきありがとうございました。