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読書 大竹 英洋 著 「そして、ぼくは旅に出た。」レビュー

読書レビュー。

多くの方が一度は大自然の中に旅にでてみたい思ったことはあるんじゃないでしょうか。

今回紹介する本の著者である大竹英洋さんはアメリカとカナダの国境に面する「ノースウッズ」と呼ばれる場所を拠点に活躍する写真家です。

大学を卒業してオオカミの生息する地域で写真を撮る写真家になろうと決めた大竹さんは並々ならぬ行動力で自分の夢へと近づいていきます。

夢への一歩をなかなか踏み出せない人や旅や自然が好きな人は間違いなく価値のある一冊となると思います。

私がこの本で学んだこと

・とにかく行動することの大切さ

・本当にやってみたいことを見つける

・出会いを大切にすることの大切さ

こんな人に読んで欲しい

・目標に向かって最初の一歩を踏み出せず悩んでいる人

・旅が好きな人

・自然や動物が好きな人

大竹英洋さん

本作の作者である大竹英洋さんは1975年に京都府で生まれ、東京で育ちました。

小学生2,3年生の頃に京都府の舞鶴に父親の転勤で住んでいたことがあり、その頃雑木林などの自然豊かな場所で遊んだときの楽しさが原体験となっているそうです。

大学は都内の大学に進みましたが、ワンダーフォーゲル部という登山やキャンプをするサークルに入部し、この時の経験が大竹さんが自然写真家に進む基礎となりました。

今ではアメリカとカナダの国境にあるノースウッズという場所を拠点に自然写真家として活躍しています。

ノースウッズ

本作の舞台はアメリカとカナダの国境に位置するノースウッズという場所になります。

具体的にこの範囲がノースウッズという括りはないようですが、アメリカのミネソタ州の北部に位置するイリ―という街から北の多くの湖に囲まれた天然林がある自然地帯のことを指すようです。

オオカミ

作者の大竹さんは大学卒業後、写真家になると決心した後にオオカミの夢をみたことで運命を感じ野生のオオカミを撮るという目標を立てることにしました。

そして、オオカミの資料を調べているうちにあるオオカミの写真集に出会います。

そのオオカミの写真集の写真家がアメリカに住むジム・ブランデンバーグという世界的に有名な自然写真家だったのです。

ジム・ブランデンバーグさんのもとで弟子として働きながら野生のオオカミの写真を撮りたい。

そう思った大竹さんはブランデンバーグさんに手紙を送ることを試みますが、送った手紙の返事はいっこうにきません。

そして、ついには大竹さんはブランデンバーグさんに直接会う旅へと出発することにしたのです。

行動力

普自分の尊敬する人がいたとしても直接会いに行くなんて、そんな行動を起こせる人なんてほとんどいないですよね。

手紙を送ることさえも躊躇してしまうかもしれません。

ましてや相手が異国の人ならなおさらです。

大竹さんのすごいところは普通の人ならそこまでできないであろう行動をしてしまうところだと思うんです。

私ならずぶな素人がと委縮してそんな有名人に会いに行こうとすら思わないでしょうし、基礎を学ぶとかいって写真の専門学校に入校したり、写真スタジオで経験を積んでみたいなことしか思いつかないと思います。

でも、本当にプロとして活躍できる人は違うんでしょうね。行動力が。

大竹さんは他にもアメリカに行って人生未体験のカヤックに乗ってみたりととにかく自分の思ったことを迷うことなくやってみることを実践できる人のようです。

思っていても行動ができない人はたくさん世の中にいると思います。

大竹さんを見習ってとにかく行動してみることで道は開けていくのだと思います。

感想

本を読むとわかりますが、大竹さんは本当に自然や旅が好きで大竹さんの文章を読んでいると用意にその場面場面が想像できるような描写表現をしてくれています。

そして、何度も触れていますが行動力のすごさ、そして他人を引き付ける人間力を兼ね備えた素晴らしい人なのだと感じます。

この本は自分の好きなことを見つけて目標を決め、それに向かって突き進んでいっていいんだという勇気を与えてくれます。

是非、皆さんはこの本を手に取ってみて大竹さんの考えや生き方を見てみて下さい。

読み始めたらあっという間であると思います。

そして、私たちひとりひとり一生懸命になれる目標を決めそれを叶える旅に出ましょう!