株式

【株初心者向け】日経平均株価と東証株価指数TOPIXの違いについて解説

ニュースでよく「日経平均株価」と「東証株価指数TOPIX」という言葉を聞くけど、いったい違いは何なのかな。
どちらも同じく日本株の全体的な値動きのことを指すようだけど。。。

日本のニュースをみたことがある人なら誰でも株価のコーナーで「日経平均株価」や「東証株価指数TOPIX」という言葉を耳にしたことがありますよね。

でも皆さん、日経平均株価(以下日経平均)と東証株価指数TOPIX(以下TOPIX)の違いを考えたことはありますか。

今回の記事は両者の違いについて解説します。

株初心者さんは特に必見です!

日経平均とTOPIXの違いがわかるようになる

どちらも日本株の株価指数(インデックス)を示す

日経平均・TOPIXともに日本の証券取引所の最高峰である東京証券取引所第1部(東証1部)で取引される株の株価指数(インデックス)です。

株価指数とは株の全体的な値動きを数値化したもので、東証1部で取引される株は日本を代表する株の集まりと考えらるので日経平均及びTOPIXは日本株の全体的な値動きの代表値=株価指数(インデックス)を示すことになります。

では日経平均とTOPIXにはどのような違いがあるのか見ていきましょう。

違い①対象銘柄が異なる

違いの1つ目としては指数算出の対象銘柄が異なるという点です。

日経平均→東証1部の225銘柄を対象

日経平均株価は東京証券取引所第1部で取引される銘柄のうち代表的な225銘柄を選抜して指数を算出しています。

225銘柄の選抜は「日本経済新聞社」が実施しており、そのため名前に”日経”という文字が入っていることになります。

選抜銘柄の見直しは定期的に行います。

基本的に年1回、毎年10月に業種等に偏りが生じず、各業種の取引が活発で流動性の高い株を中心として日本の代表的な株が集まるように厳選します

対象銘柄が東証1部から外れた場合は臨時的に見直しが行われることもあります。

TOPIX→東証1部の全銘柄を対象

対してTOPIXは東京証券取引所第1部で取引される全銘柄を対象にして算出されることになります。

違い②算出方法が異なる

違いの2つ目としては指数の算出方法が異なるという点です。

日経平均→株価の合計を除数で割る

計算式:日経平均=225銘柄の合計株価/除数

日経平均の場合は対象225銘柄の株価を用いて計算することが特徴です。

対象225銘柄の株価を合計し、除数という数値で割ることにより求められます。

除数とは銘柄の入れ替え前後で株価の合計が変わることにより生じる差異等を調整するための数値で銘柄の見直しの際に変わります。

2021年8月19日現在、除数は27.769となっています。

総合すると現在は225銘柄の合計数が約27円上昇すると日経平均株価は1円上昇する計算になります。

TOPIX→時価総額を基準日の時価総額で割る

計算式:TOPIX=(時価総額/基準日の時価総額)×100

TOPIXの場合は時価総額を用いて計算することが特徴です。

時価総額とは株価に発行済株式数をかけた値のことです。

TOPIXは東証1部全銘柄の現在の時価総額から基準日の時価総額を除して100をかけることにより求められます。

基準日とは1968年1月4日のことでこの日の時価総額(8兆6,020億5,695万1,154円)を100として計算するということになります。

違い③特徴が異なる

上記で紹介した2点を踏まえると両者の特徴が見えてきます。

日経平均株価→株価の高い銘柄の影響を受けやすい

日経平均株価は単純に225銘柄の株価を合計して計算するため、株価が高い銘柄の影響を受けやすい傾向にあります。

上の画像は桜ドラゴンという株価の情報サイトから引用したものですが日経平均構成銘柄のうち株価が高い順で上位15銘柄まで並べたものなります。

余談ですが、銘柄コード9983ファーストリテイリングは皆さんご存じ「ユニクロ」を傘下に持つ会社ですが、73,800円と上位15銘柄でも突出して高い株価となっています。

株価が高い銘柄は値動きもその分激しいため、画像で示した株価の高い銘柄の値動きが日経平均株価の指数に与える影響は必然的に大きくなることになります。

TOPIX→時価総額の高い銘柄の影響を受けやすい

TOPIXは東証1部の時価総額を用いて計算することになるため、時価総額が高い銘柄の影響を受けやすいことになります。

上の画像はヤフーファイナンスという株価の情報サイトから引用したものですが東証1部上場銘柄のうち時価総額上位15銘柄まで並べたものなります。

トヨタ自動車が1位で2位にキーエンス、3位にソニーグループと続きます。

TOPIXは時価総額を計算に用いる為、必然的に時価総額が高い銘柄の影響を受けやすくなる傾向にあります。

最後に

日経平均株価と東証株価指数TOPIXの違いについて解説しました。

両者とも日本の株価を代表する指数であることは変わりありません。

両者の違いをしっかりとおさらいして、特徴を理解したうえで今後の株式投資の一助として今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。

最後まで御覧いただきありがとうございました。