株式

【株初心者向け】ナスダック、NYダウ、S&P500について解説

アメリカ株の勉強をしているとナスダック、NYダウ、S&P500という言葉をよく聞くんだんけど、それぞれいったい何を示しているんだろう。

日頃の株価ニュースや米国株の勉強をしていると、「ナスダック」・「NYダウ」・「S&P500」といった言葉を耳にすると思います。

今回の記事についてはそれぞれ一体どういったものを指すのか解説していこうと思います。

ナスダック、NYダウ、S&P500についての基礎がわかる。

ナスダック(NASDAQ)

アメリカのベンチャー向け株式市場

結論からいうとナスダック(NASDAQ)とはアメリカのベンチャー向け株式市場の名称のことを指します。

アメリカの株式市場はニューヨーク証券取引所(NYSE)という一番大きい株式市場があります。日本でいうと東京証券取引所がこれにあたりますかね。

一方、ニューヨーク証券取引所に次いでアメリカ市場規模第2位のベンチャー企業向けの株式市場のことをナスダックというわけです。日本でいうとジャスダック(JASDAX)やマザーズといった株式市場がこれにあたることになります。

特徴としてはベンチャーというだけあって、IT関連銘柄が多いことですね。

GAFAMと呼ばれるGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftと呼ばれるアメリカいや世界を代表する超巨大IT企業もナスダックの取引銘柄に含まれます。

NYダウ

ダウ社が選定する30銘柄の株価指数

アメリカのダウ・ジョーンズと呼ばれる会社がニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している企業30銘柄を元に算出する株価指数のことを指します。

正式名称は「ダウ工業株30種平均」と呼びます。

日本でいう日経平均株価と同じような立ち位置になりますね。

算出方法

NYダウ=30銘柄の株価の合計/除数

計算方法は日本の日経平均株価と同じように構成銘柄の株価の合計を除数で割って求められます。

除数とは構成銘柄の入れ替え時や株式分割時にこれまでとの差異をなくすために調整する数値のことで現時点(2021年8月19日)では0.146021281となっています。

構成銘柄(2021年8月19日時点)

全30種の構成銘柄は上記のとおりです。(SBI証券のサイトから引用しました。)

アップルやナイキ、コカ・コーラ、マクドナルドなど日本にいても馴染みのある世界を代表する超巨大優良企業ばかりですね。

S&P500

アメリカの代表的な500銘柄の株価指数

S&P500とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表する株価指数のことで、ニューヨーク証券取引所、ナスダック等に上場している企業から代表的な500銘柄を選定して算出する株価指数です。

株式市場の垣根を超えてアメリカの企業のなかでも超優良上位500社に投資できる最強のお弁当積み合わせパック(ポートフォリオ)ということができると思います。

算出方法

S&P500=500銘柄の時価総額の合計/基準日の時価総額×10

基準日の時価総額は1941年~1943年の時価総額の平均値としています。

時価総額とは株価×発行済株式数のことを指します。

計算方法は時価総額の加重平均をということで、日本でいうTOPIXと同じ計算方法ということになりますね。

時価総額上位10銘柄(2021年5月28日時点)

上の画像はエイチ・エス証券のHPから引用したものです。

1位はアップル、2位はマイクロソフト、3位はアマゾン・・・と日本人でも誰でもが知っている有名企業が並んでいます。

S&P500は時価総額の合計により指数が算出されるのでランキング表に掲載の時価総額が大きい企業の値動きに左右されやすいことになります。

番外編 NASDAQ100指数

NASDAQ100指数という指数はご存知でしょうか。

ナスダック上位100銘柄(非金属)指数

ナスダックに上場している時価総額でトップ100の非金属銘柄で構成される指数のことを指します。

ナスダックはIT関連銘柄が集中し、米国でも上り調子の企業が集まっている市場です。

その中でも乗りに乗っている上位100銘柄を抽出しているわけです。

NASDAQ100指数は基本的に年に1回、12月に銘柄の見直しを行います。

算出方法

NASDAQ100=100銘柄の時価総額の合計/基準日の時価総額×125

基準日は1985年2月1日とし、その日の時価総額を125として算出されます。

計算方法は時価総額を基準とした加重平均ということでS&P500やTOPIXと同じ方法ということになります。

時価総額上位10銘柄(2021年6月11日時点)

上の画像はエイチ・エス証券のHPから引用したものです。

1位はアップル、2位はマイクロソフト、3位はアマゾン・・・と並んでいます。

S&P500と比較すると銘柄数が少ない分、個別の株において時価総額の合計に占める比率が高く、上位銘柄の指数に及ぼす影響が高いことになります。

番外編 指数の推移を比較してみると

上の表は大和アセットマネジメントのHPより引用しました。リンクは下をクリック。

※NASDAQ総合指数とはナスダック市場の全銘柄を対象とした指数になります。

4つの銘柄を比較すると、圧倒的にNASDAQ100指数の伸び率が高いです。

やはりそれだけナスダック市場の上位銘柄は勢いがあるんでしょう。

なんてたってGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftなど世界に名だたる成長著しいIT関連企業ばかりですからね。

今後のこの傾向が続くかはわかりませんが、今後の投資戦略の参考になればと思います。

最後に

ナスダック、NYダウ、S&P500とアメリカの良く聞く投資用語を解説しました。

それぞれの意味と違いについて理解できたと思います。

どんどん投資の知識を増やしていって数年後、十数年後、笑って暮らしていけるように頑張っていきましょう!

最後まで御覧いただきありがとうございました。