株や投資信託をしている人ならREITという金融商品を耳にしたことがある人は多いんじゃないでしょうか。
今回の記事ではそのREITについて解説とメリットとデメリットについて解説していきます。
・REITの基礎知識が分かる。
・REITのメリット・デメリットが分かる。
不動産投資信託のこと
不動産投資というとマンションを購入しなければならず、大きな元手がないと手が出せないイメージですよね。
不動産投資を少額からでも参入できるように投資信託商品として証券会社で購入できるのがREITです。
REITは「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった略称で、日本語では「不動産投資信託」のことを指します。
運用会社はREITを購入した人から集めた資金で不動産を購入し、管理・運営し賃料や売却益といった収益を分配金として投資家に還元するという仕組みです。

メリット・デメリット
メリット
①少額から不動産投資ができる
REITの一番のメリットとしたら、普通であったら高額な不動産の投資を少額で運用できるといった点でしょう。
1口数万円という少額から不動産投資ができるのです。
②流動性・換金性に優れる
REITは証券会社ですぐに購入することができ、売りたいときも証券会社経由ですぐに売ることができます。
今のネット証券時代はスマホ一つでボタンをポチれば売買でき、自分の好きなタイミングで売買ができるのは魅力だと思います。
③インフレ対策になる
基本的に物価は年々上昇していく(インフレ)ものですが、REITが投資対象としている不動産はインフレに平行して価格も上昇していく傾向があります。
インフレにより通貨の価値が低下したとしてもREITとして不動産を保有しておくことでリスクヘッジができることになります。
④高利回り商品が多い
REIT商品は年利4%以上の高利回り商品が多数あります。
利益を投資家に還元する割合が高いからです。
一般の株式会社では利益の一部から法人税が引かれ企業の経営方針に基づいて株主に還元する仕組みですが、REITを扱う投資法人は利益の90%以上を投資家に還元すれば法人税がほぼかからない制度となっているので積極的に投資家に還元する構造になっているからです。
(参考)SBI証券で購入できる高利回りREITランキングは?
このブログを書いた2021年8月16日現在のSBI証券におけるREITの高利回り上位10銘柄は以下のとおりでした!

利回りランキング1位のREITは…
マリモ地方創生リート投資法人(3470)でした!
利回りはなんと5.23%! 1口128,400円からです。
ちなみに、マリモ地方創生リート投資法人は地方都市を中心に、レジデンス、商業施設、ホテル、オフィス及び駐車場に投資する方針の投資法人です。
⑤分配金が年2回もらえる
REITは基本的に年2回、分配金という形で不動産の管理収益がいただけます。
分配金の決算月は各銘柄でバラバラ(上の利回りランキング表参照)なので、複数の銘柄をバランスよく組めば毎月分配金を貰うようなことも可能なのです!
一般企業の株の配当金は決算月が3月、9月にかたまりがちなのでREITをうまく購入して毎月安定的に配当金・分配金を貰えるようなポートフォリオを組むのもありですね。
デメリット
①価格が変動するリスク(元本保証がない)
REITは不動産を対象にしているため、地震などの自然災害による損害や入居率の低下による収益の減少により、価格が低下するリスクがあります。
また、証券取引所に上場しているREITは投資家の需給バランスで価格が変動するため投資家たちのマインドにより価格が上下するリスクもあります。
②投資法人の倒産リスク
REITを運用している投資法人は一般企業と同じように業績が悪くなれば、倒産するリスクがあります。
倒産するようなことになれば、REITを購入していた投資家へ投資資金が戻ることがないかもしれません。
REITのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、購入検討を決めましょう!

