投資の勉強をしているとETFや投資信託という言葉をよく耳にする。
どちらも金融商品みたいだけど両者の違いはいったい何なのかな。
投資の勉強をしているとETFや投資信託という金融商品は必ず耳にしますよね。
ETFと投信信託の違いについて曖昧な人は多いはず。
今回の記事ではETFと投信信託の違いについて解説していきます。
ETFと投資信託の違いがわかる。
投資信託とは
まず初めに投資信託とはどういうものなのか簡単に説明しましょう。
複数の株や債券の詰合せ商品
投資信託のイメージ図を下に載せました。

イメージ図のように投資信託は複数の株や債券を纏めて詰め合わせた金融商品のことを指します。
投資信託は各商品によって構成される株や債券の銘柄の種類や数、比率などが異なり、それぞれオリジナリティのある投資信託商品となるわけです。
実はETFは広義の意味では投資信託の一種と考えられることになります。
ETFも様々な株や債券の詰合せ商品ということは変わりありません。
では、一般にETFと投信信託はどのようなところで区別されることになるのか以下でみていきましょう。
違い①上場の有無

両者の決定的な違いは株式市場に上場しているか否かということになります。
ETF→株式市場に上場している
ETFはExchanged Trance Fandの略称ですが、日本語に訳すと上場投資信託という意味になります。
企業の株の個別銘柄と同じように株式市場に上場している投資信託というわけです。
投資信託→株式市場に上場していない
一方、投資信託はというと株式市場には上場していません。
この上場の有無の違いによりETFと投資信託では性質が大きく異なってきます。
さらに両者の違いについて見ていきましょう。
違い②購入価格の決定タイミング
ETF→リアルタイムで決定
ETFは株式市場に上場しているのでリアルタイムで注文・買付が行え、買いが成立した時点で購入の値段がきまります。売りの際も同様です。
投資信託→1日1回購入締め切り後に決定
投資信託の場合はその日に購入注文したとしても、購入額の決定はすぐには決定せず、購入の締め切り後となります。
投資信託の購入申し込みは営業日の15時までに行えばその日の受付になります。
投資信託は営業日の購入締め切り後に1日1回、標準価額といわれるその日の購入価格が発表され、基本的にその価格での購入となります。
日本に投資する投資信託は当日の締め切りまでに注文すれば当日の基準価額で購入が決定されますが、海外に投資する投資信託の場合は標準価格の決定が1日遅れて翌営業日に決定することになります。
違い③販売場所
ETF→証券会社
ETFは株式市場での購入になるため、企業の個別株などの売買を仲介する証券会社での購入が基本になります。
投資信託→証券会社、銀行、郵便局など


投資信託については、ETFと同様に証券会社でも購入できます。
さらに、銀行や郵便局等でも販売され、その販売先独自の商品があったりします。
違い④販売単位
ETFや投資信託は取引を行う際の単位を口と呼んで運用しています。
1口あたりの値段をその商品の基準価額と呼びます。
ETF→口単位での販売
基本的にETFは口単位での販売になります。
それぞれの商品で決められている基準価額に基づいて口単位で販売されるため、最低でも1口の基準価額以上のお金を用意できないと購入できないことになります。
投資信託→口単位、円単位での販売
投資信託も口単位での販売のみをする商品もあります。
しかし、ネット証券会社で販売されている投資信託商品を中心に円単位で購入できる商品も多くでてきています。
100円からの少額からでも購入できる商品もありますので、投資信託はETFに比べて少額からでも投資ができるというのがメリットであるといえます。
違い⑤手数料

手数料に関してはETFと投資信託で発生する手数料の種類や料金に違いがあります。
一般にETFより投資信託の方が信託報酬手数料が高いと認識されていますが、現在はネット証券会社の充実などで投資信託の手数料も大幅に低下し、料金における両者の差はほとんどのないといってもいい状態になってきているのも事実です。
ETF→売買手数料、信託報酬、為替手数料
ETFは市場で売買するときの売買手数料とETFを管理・運用する会社に対する信託報酬という手数料がかかってくることになります。
売買手数料
売買手数料は証券会社に対して支払う手数料で、各証券会社が定めている売買取引手数料が個別株の購入と同じようにETFでもかかってくることになります。
信託報酬
信託報酬料は前述したようにETFを管理・運用する会社に対して支払うお金になりますが、これは投資信託と比べて比較的安い傾向にあります。
為替手数料
ETFはアメリカなどの世界各国の株式市場に上場しており、それらのETFを購入する場合は円からその国の通貨に交換して購入する必要があるため、通過の交換に対してかかる手数料=為替手数料がかかることになります。
投資信託→販売手数料、信託報酬、信託財産留保額
販売手数料
投資信託は購入時に販売手数料がかかります。
有人窓口での購入は人件費も上乗せされるためさらに高くなる傾向があります。
ただし、現在はネット証券会社を中心にノーロードと呼ばれる販売手数料ゼロ円の投資信託商品も増えてきています。
信託報酬
ETF同様に信託報酬料がかかります。
ETFと異なるのは投資信託を管理・運用する会社以外に商品を仲介する証券会社や銀行などにも信託報酬を支払うことになることです。
そのため、信託報酬料はETFより少し高くなる傾向があります。
信託財産留保額
さらに、投資信託のなかには売却時に信託財産留保額という手数料がかかる商品があります。
全ての投資信託に信託財産留保額が設けられているわけではありませんが、一部の商品では0.3%ほどの手数料を売却時に支払うことになります。
違い⑥投資の対象
ETF→インデックス型
ETFは基本的に株式指数の連動するインデックス型の商品となります。
日本でいうと日経平均株価やTOPIX、米国でいうとNYダウやS&P500などの指数に連動した商品が多いです。
投資信託→インデックス型及びアクティブ型
投資信託の場合は、ETFと同様に株価指数連動型のインデックス型の商品もありますが、各運用会社(ファンド)が独自に厳選したアクティブ型と呼ばれる商品もあり、その商品数は数多く存在することになります。
インデックス型の投資信託は手数料は安い傾向にありますが、アクティブ型の投資信託はその運用会社独自のポートフォリオを組んでいるため管理料も上乗せされるため手数料も高くなる傾向があります。
最後に
ETFと投資信託の違いについて解説しました。
これでETFと投資信託の違いが理解できたかと思います。
ETFも投資信託もどちらにも特徴があり、一長一短のところがあります。
自分の投資のスタイルに合わせて選択していくのが賢明かと思います。
投資の知識を少しでも増やし、お金の心配のいらない明るい未来を築けるようにコツコツ頑張っていきましょう!
最後まで御覧いただきありがとうございました。